富士フィルム

旅先やスナップ撮影にはこれ1本で十分!フジノン「XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS」レンズレビュー。作例あり。

2022年7月2日

今回は「XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS」というレンズのレビューです。
私自身富士フィルムのカメラを購入して初めて購入した1本でもあります。標準ズーム域をカバーしており、F2.8という大三元レンズ並みの明るさからスタートしているため旅行などに1本だけ持って行くなら私はこれを持って行きます。

XF18-55mmF2.8-4 R OISの特徴



XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS」は2012年に発売されたXマウント標準ズームレンズで、35mm判換算で27mm~83mmまでの領域をカバーしています。

開放絞りの明るさは「F2.8~F4」と明るいことが特徴です。
標準ズームレンズのF値と言えば大体F3.5からスタートするものが多いため、2/3~1段分の明るさを稼げるのはこのレンズ最大の魅力でもありますね。

またレンズ名にOIS(Optical Image Stabilizer)の名が付いている通り4段分のレンズ内手ぶれ補正が付いています。野鳥や飛行機などの素早い被写体や夜間での手持ち撮影でもノイズが乗りにくいメリットがあります。レンズ内にOIS機能をオンオフできるスイッチがあるため、手持ち撮影などではオンにして使うようにしたいですね。

私が使用しているX-E4というカメラには手ぶれ補正機構が搭載されていないためこの「XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS」との相性はバッチリです。

主な仕様

XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS」の仕様はこのようになっています。

名称 XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS
レンズ構成 10群14枚(非球面レンズ3枚,異常分散レンズ1枚)
焦点距離 23mm(35mm判換算35mm相当)
開放絞り F2.8
最小絞り F22
撮影距離範囲 標準 0.6m - ∞(ズーム全域)
マクロ 広角:30cm-10m、望遠:40cm-10m
最大撮影倍率 0.15倍(T端)
質量 310g
フィルターサイズ Φ58mm
価格 新品:約57,130円
中古:約33,000円

このレンズを購入するにあたって、比較されるレンズは「XF16-55mmF2.8」と「XF16-80mmF4」になるかと思います。下に比較表を載せておきます。
エントリーモデルのXC15-45mmF3.5-5.6も同様の画角域にありますが、電動ズームで動画などを撮る必要がなれけば特に選ぶ理由はないと思いますので割愛します。

名称 XF18-55mmF2.8-F4 XF16-55mmF2.8 XF16-80mmF4
価格 新品:約57,130円
中古:約33,000円
新品:約113,828円
中古:約90,200円
新品:約82,000円
中古:約63,800円
重さ 310g 655g 440g
フィルターサイズ Φ58mm Φ77mm ø67mm
発売年 2012年11月 2015年2月 2019年9月
最短撮影距離 標準 0.6m - ∞(ズーム全域)
マクロ 広角:30cm-10m、望遠:40cm-10m
標準 0.6m - ∞
マクロ 広角:30cm-10m、望遠:40cm-10m
35cm〜∞
最大撮影倍率 0.15倍(T端) 0.16倍(T端) 0.25倍(テレ端)
公式HP フジノンレンズ XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS | Lenses | 富士フイルム Xシリーズ & GFX (fujifilm-x.com) フジノンレンズ XF16-55mmF2.8 R LM WR | Lenses | 富士フイルム Xシリーズ & GFX (fujifilm-x.com) フジノンレンズ XF18-135mmF3.5-5.6 R LM OIS WR | Lenses | 富士フイルム Xシリーズ & GFX (fujifilm-x.com)

「XF16-55mmF2.8」、「XF16-80mmF4」はともに「XF18-55mmF2.8-F4」よりも上位クラスのレンズになります。
レンズの明るさや性能が良い反面、値段や重量も倍くらいになってしまうため、私は気軽にフジフィルムの写りを楽しみたいと思って初めの1本にこの「XF18-55mmF2.8-F4」を選びました。

私自身あまり夜景やボケをメインに撮影することが少ないため、買い替えるのであればより35mm判換算で122mmまでの焦点距離を確保している「XF16-80mmF4」を選ぶかなと思います。

外観

XF18-55mmF2.8-F4の外観はこんな感じです。

XF18-55mmF2.8-F4

手振れのON,OFFスイッチと絞りスイッチが付いています。フジノンレンズではお馴染みの絞りリングとフォーカスリングが付いています。

富士フィルムX-E4に装着してみました。

XF18-55mmF2.8-F4

ズームを最大まで伸ばすとこんな感じ。

XF18-55mmF2.8-F4

握った感じレンズとカメラの重量がほぼ同じなのでバランスは取れているほうだと感じました。

XF18-55mmF2.8-F4

XF18-55mmF2.8-4 R OISをレビュー

軽量コンパクトで撮影が楽しい

標準域のズームレンズなので使い勝手が良いです。
こういう画角で撮りたいなあと思った範囲をほぼほぼ網羅しているので、単焦点レンズとは違った便利さがありますね。
またF2.8スタートながら310グラムとそこまで重量もサイズも大きくなく、X-E4とのサイズ感もばっちりだと思います。スナップ撮影で長時間肩に掛けていても疲れない。

3万円前後で買えるコスパの良さ

また価格が中古品で3万円前後で買えるコスパの良いレンズです。
新品で購入すると6万円前後とかかってしまいますが、2,012年より発売されたレンズということで年月が経過しており中古市場でも多く出回っており、値段も半額程で購入することができます。
本記事を書いている2022.7月時点では中古市場で33000円が最安のようです。
価格ドットコムより参考にしています。

XF18-55mmF2.8-4 R OISの残念なところ

このレンズの最大のデメリットは最短撮影距離が長いことです。
広角側で30cmですのであまり寄れるレンズではありませんね。

スマホカメラでも最新機種だとかなり寄って撮影することができるので、普段スマホでの撮影に慣れている人は少々使い勝手にネックになるかもしれません。

私のように普段スナップ撮影などがメインのユーザーにとってはどうってことない弱点なのですが。

ギャラリー

最後に「XF18-55mmF2.8-F4」のレンズで撮影した写真を少し紹介します。

おわりに

今回は富士フィルムから販売されている「XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS」というレンズを紹介しました。

キットレンズとしても販売されていますが、このレンズは映りの良さやコンパクト、3万円前後で購入できるという総合力の高めなレンズだと思います。富士フィルムデビューした方やズームレンズで1本何買おうか迷っている方は是非このレンズをおススメします。


最後までご覧いただきありがとうございました。

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Takuro

フィルムカメラオタク|28歳|大阪在住
主に休日にフィルムカメラを片手にいろんな場所を訪れ、写真を撮るのが好きなごく普通のサラリーマンです。当ブログでは主にフィルムカメラに関する知識をわかりやすく発信しています!
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■フォトマスター検定1級取得
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