SIGMAといえばカメラメーカーの様々なマウントに対応した高品質なレンズを量産しているカメラメーカーです。そのSIGMAがフジフィルムXマウントへのレンズにも対応したということで非常に嬉しいニュースとなりました。
2022年2月に富士フィルムXマウントに対応したレンズは3本です。
・SIGMA Contemporary 16mm F1.4 DC DN
・SIGMA Contemporary 30mm F1.4 DC DN
・SIGMA Contemporary 56mm F1.4 DC DN
発表された3本はすべてF1.4の明るさを持つ「Contemporary」というシリーズの単焦点レンズです。その中でも中望遠単焦点レンズ「SIGMA 56mm F1.4 DC DN」のレンズレビュー!!
SIGMA 56mm F1.4 DC DN の特徴
特徴
「SIGMA 56mm F1.4 DC DN」は56mmの焦点距離を持ち、35mm判換算で84mm相当の画角を持つ中望遠レンズになります。
F1.4の明るさを持ちながらレンズの長さは59.5mm、フルサイズの50mm単焦点レンズを思わせるサイズ感で被写体に威圧感を与えにくいコンパクトなレンズです。
35mm判換算で85mm相当の画角と言えばポートレートレンズと呼ばれていますが、取り回しの良さからスナップ撮影や風景など日常的にも非常に使いやすいレンズでしょう。
SIGMAのレンズとしてArt,Contemporary,Sportsのシリーズラインナップがあり、光学性能を極限まで追求するArtラインに対してContemporaryはArtラインに匹敵する光学性能とコンパクトさを両立させたレンズシリーズ。
光学性能を高めつつも日常的使いしやすいサイズ感を維持するために6群10枚のレンズ構成のうちSLDレンズを1枚、非球面レンズを2枚(内1枚はSLDレンズを非球面化)採用しています。
ではレンズ仕様についてみていきましょう。
仕様
「SIGMA 56mm F1.4 DC DN」のレンズ仕様はこのようになっています。
名称 | SIGMA 56mm F1.4 DC DN |
レンズ構成 | 6群10枚 |
焦点距離 | f=56mm (35mm判換算:84mm相当) |
開放絞り | F1.4 |
最小絞り | F16 |
撮影距離範囲 | 50cm - ∞ |
最大撮影倍率 | 1:7.4 |
質量 | 280g |
フィルターサイズ | φ55mm |
価格 | 新品:約42,990円 |
合わせて比較検討したいXマウントの広角単焦点レンズとしては「XF50mm F2 R WR 」「XF56mm F1.2 R (APD)」があります。
名称 | SIGMA 56mm F1.4 DC DN | XF50mm F2 R WR | XF56mm F1.2 R (APD) |
価格 | 新品:約42,990円 | 新品:約43,800円 | 新品:約96,900円 APD版:150,813円 |
重さ | 280g | 200g | 405g |
フィルターサイズ | Φ55mm | Φ46mm | ø62mm |
発売年 | 2022年2月 | 2017年2月 | 2014年2月 |
最短撮影距離 | 50cm - ∞ | 39cm〜∞ | 70cm〜∞ |
最大撮影倍率 | 1:7.4 | 0.15倍 | 0.09倍 |
公式HP | 56mm F1.4 DC DN | Contemporary | レンズ | SIGMA | 株式会社シグマ (sigma-global.com) | フジノンレンズ XF50mmF2 R WR | Lenses | 富士フイルム Xシリーズ & GFX (fujifilm-x.com) | フジノンレンズ XF56mmF1.2 R APD | Lenses | 富士フイルム Xシリーズ & GFX (fujifilm-x.com) |
フジノンレンズの中でも神レンズと称される「XF56mmF1.2 R(APD)」。
レンズ手前にアポダイゼーションフィルターを内蔵することで柔らかいボケ味を演出することができ被写体の魅力を引きたてます。
「SIGMA 56mm F1.4 DC DN」と重さは変りませんが、最短撮影距離が70cmと被写体に寄って撮影したり、テーブルフォトなどには不向きです。APD版は価格も10万オーバーする高価なレンズです。
画質の面でも価格のお手頃さを考えても「SIGMA 56mm F1.4 DC DN」はベストチョイスではないかと思います。
軽量コンパクトで使い勝手の良さがある「XF50mmF2 R WR」。
F2スタートではありますが、「SIGMA 56mm F1.4 DC DN」に比べて軽量でサイズも一段とコンパクト。35mm判換算で約75mmの画角となるため、よりワイドに画角を切り取りたい方におすすめ。
外観
「SIGMA 56mm F1.4 DC DN」の外観です。
レンズフードを付けても、F1.4クラスの中望遠レンズとは思えないくらいコンパクトです。
X-E4に装着してみた感じ。サイズ感も丁度いいですね。
黒で統一され無駄の無い感じがとてもかっこいいですね(/・ω・)/
高級コンデジLeicaQ2を思わせるフォルム(/・ω・)/
フィルター径は55mmです。
SIGMA 16mm F1.4 DC DN で撮影してみた
少しですが「SIGMA 56mm F1.4 DC DN」で撮影した写真を紹介します。
SIGMA 56mm F1.4 DC DN の魅力
コスパが良い。純正レンズの半額程で買える値段設定
「Sigma 56mm F1.4 DC DN」はレンズ性能の良さを考えると値段のコストパフォーマンスが非常に高いです。純正フジノン「XF56mm F1.2 R 」は新品で9万弱かかると考えると約4万円で買えるのはお財布に優しくて良いですね(^_^)
安いからと言って決して写りがその分悪いということもなく色乗りが良く解像感ある写りに満足しています。
コンパクトでX-E4のサイズ感に合う
F1.4の明るさを持ちながらフルサイズの50mm単焦点レンズを思わせるコンパクトなサイズ感がX-E4のようなコンパクトなカメラとマッチして取り回しが良いです。
35mm判換算で85mm相当の画角と言えばポートレンズと呼ばれますが、被写体に威圧感を与えにくいサイズ感により自然体のままに撮影することができそうですね。
SIGMA 16mm F1.4 DC DN の不満点
絞りリング非搭載
絞りリングが搭載されていないため、必然的にカメラのスイッチやダイヤルボタンでF値を変更することになります。
私が愛用しているX-E4は特に操作ボタン類が限られているため、素早くF値を切り替えたい場合に「どこのボタンだったっけ」と戸惑うことがあります。
普段絞りリングで操作している人にとっては最初は戸惑うポイントの一つだと思います。
おわりに
今回は「SIGMA 56mm F1.4 DC DN」のレンズレビューを記事でした。
F1.4シリーズの高性能大口径レンズを皆さんも一度試してみくださいね(=゚ω゚)ノ
同じくSigmaから発売されている広角単焦点レンズ『SIGMA 16mm F1.4 DC DN』のレンズレビューも合わせて参考にしてみて下さい。 SIGMAといえばカメラメーカーの様々なマウントに対応した高品質なレンズを量産しているカメラメーカーです。そのSIGMAがフジフィルムXマウントへのレンズにも対応したということで非常に嬉しいニュースと ... 続きを見る
コスパ良すぎ。待望のXマウントSIGMA 16mm F1.4 DC DN レンズレビュー。風景や夜景スナップにおすすめ!【作例あり】