Sony

ソニーEマウント用大三元レンズを揃えたら他のレンズを使わなくなった件。大三元レンズ所有のメリット、デメリットを紹介

2021年8月13日

今回は私が愛用しているサードパティーとして有名なタムロンから発売されているソニーEマウント用大三元レンズを揃えて感じた大三元レンズを使用するメリット、デメリットについて紹介します。

大三元レンズとは開放F2.8通しのズームレンズをさしていて、「広角レンズ」「標準レンズ」「望遠レンズ」の3本をまとめて大三元レンズとカメラマニアの間では呼ばれています。
大三元レンズは明るさ、画質、性能すべてに優れており、プロのカメラマンであれば必須のアイテムと言っても過言ではありません。各レンズメーカーもこの大三元レンズのラインナップには知恵と労力を注ぎ込んで開発しています。小三元と呼ばれるラインもあり、こちらは開放F4スタートのズームレンズをさします。こちらは大三元レンズに比べて比較的安価でサイズ、重量も軽いことが特徴です。

私が愛用している大三元レンズです。左から広角ズームレンズ「TAMRON 17-28mm F2.8 Di III RXD」、望遠ズームレンズ「TAMRON 70-180mm F2.8 Di III VXD」、標準ズームレンズ「TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III VXD 」です。
タムロン大三元レンズ

タムロン大三元レンズの特徴とメリット

焦点距離を17mmから180mmまでカバーできる

この3本をそろえるだけで、35mm判換算で広角17mmから望遠端180mmまでの領域で撮影することができます。この範囲の焦点距離をカバーしていれば、特殊なシチュエーションを除いて、撮影中に困ることはありません(=゚ω゚)ノ

焦点距離17㎜で撮影した写真

焦点距離180㎜で撮影した写真


レンズ径が67mmと共通

タムロンのソニーEマウント用大三元レンズは3本ともにレンズ径が67mmと共通です。
そのため、保護フィルターや特殊なフィルター(NDフィルター、PLフィルターなど)をレンズ毎に買い換えなくて済むので無駄な出費を抑えることができます。

広角ズームレンズの場合は出目金と呼ばれる前玉が飛び出しているものが多くフィルターを付けれないことが多いですが、タムロン「17-28mm F/2.8 Di III RXD」は前玉が飛び出しておらず、フィルターを装着することができるんです。

Sony純正レンズに比べて半額以下で買えるコスパの良さ

Sony純正のズームレンズで大三元レンズを揃えようとすると100万円前後といったところです。
一方タムロンの大三元レンズは3本合計で40万円前後です。

ソニー純正レンズの金額の高さにもびっくりですが、タムロンで揃えた場合その値段は半額以下に抑えることができます。
サードパーティー製と聞くと安さもさることながらその性能も劣るのではという声も聞こえてきそうですが、タムロンは日本ブランドであり、世界的に権威のある「EISAアワード」「TIPAアワード2019」などにおいて賞を受賞するなど国内外で高い評価を得ています。
プロも認めた性能の良いレンズなのです。

Tamron Sony
広角ズームレンズ 137,500円 (税込)
【17-28mm F/2.8 Di III RXD】
419,012円(税込)
【FE 12-24mm F2.8 GM】
標準ズームレンズ 110,000円 (税込)
【28-75mm F/2.8 Di III RXD】
305,800円(税込)
【FE 24-70mm F2.8 GM】
望遠ズームレンズ 165,000円 (税込)
【70-180mm F/2.8 Di III VXD】
363,000円(税込)
【FE 70-200mm F2.8 GM OSS】

参考サイト
URL:Tamron公式HP
URL:Sony公式HP

タムロン大三元レンズは意外に軽い

ソニー純正の大三元レンズと比較しても約半分の重さになるので、持ち運びに便利です。
3本すべての重量を足しても1.78kgしかありません。

一方でソニー純正レンズの場合は合計3.21kgあります。
これを3本リュックやカバンに入れて撮影に出かけると結構肩が凝ったり、重く感じ持って行くことが億劫に感じるかと思います。

Tamron Sony
広角ズームレンズ 420g
【17-28mm F/2.8 Di III RXD】
847g
【FE 12-24mm F2.8 GM】
標準ズームレンズ 550g
【28-75mm F/2.8 Di III RXD】
886g
【FE 24-70mm F2.8 GM】
望遠ズームレンズ 810g
【70-180mm F/2.8 Di III VXD】
1480g (三脚座別)
【FE 70-200mm F2.8 GM OSS】

参考サイト
URL:Tamron公式HP
URL:Sony公式HP

とろけるボケみと描写力に優れたレンズ

先程も述べたようにサードパティーのタムロンだから純正レンズと比較して性能が劣っているというのは早合点。実際に私がタムロンの大三元レンズで撮影した作例を交えてレンズの凄さを紹介したいと思います。

ボケみが半端ない

大三元レンズの醍醐味はやはりレンズが明るいこと。F2.8は単焦点レンズにも匹敵するくらいの明るさを持っています。明るいということは背景を綺麗にボケさせることができます。

圧倒的な解像感

またタムロンの大三元レンズはズーム全域で高い描写力を持ち合わせています。特にF5.6での解像感は半端ないです(=゚ω゚)ノ

夜間撮影に強い

夜景や暗い屋内での撮影時も綺麗に撮影可能です。
明るいレンズのメリットは夜景などの光が少ない場所での撮影でもシャッタースピードを稼げるため手持ちでの撮影でもノイズが乗りにくくなっています。昼夜を問わずこれ一本で撮影カバーすることができます。

タムロン大三元レンズのデメリット

これまでタムロンの大三元ズームレンズのメリットばかりを述べてきましたが、逆にデメリットもあります。(;'∀')

大三元レンズ以外使わなくなる

単焦点レンズ並みの明るさを持ち、尚且つズームもできるためその便利さに気づくと後戻りできなくなります笑。単焦点レンズなどの他のレンズを使う機会が少なくなります。
大三元レンズを3本持っておくだけで広角から望遠までフルにカバーでき、また単焦点レンズならではのボケ感ある撮影が可能になるため、他のレンズを持っていく必要がなくなります。
レンズ自体も重たいので、カバンに+αで入れようとする気もなくなります。(=゚ω゚)ノ
レンズ沼にはまっている方にはお勧めになるかもしれませんね。

純正レンズへの嫉妬

非常に値段も性能も良いタムロンの大三元ズームレンズですが、安いがゆえにソニーユーザーの方でこのズームレンズを持っている方は多いのではないでしょうか。有名な撮影スポットなどで他のソニーユーザーさんのレンズを見るとタムロンのレンズを装着しているのをよく見かけます。その点、値段も倍以上する赤色にきらきら光る純正のGレンズを装着しているカメラマンを見るとカッケーって羨ましく感じてしまいます。(;'∀')

終わりに

今回は大三元レンズを所有するメリット、デメリットについて紹介してきました。
まだ使ったことがないという方も標準ズームの大三元レンズだけでも使ってみると撮影の幅がグッと広がると思うので、買って損はないと思います。





  • この記事を書いた人
  • 最新記事

Takuro

フィルムカメラオタク|28歳|大阪在住
主に休日にフィルムカメラを片手にいろんな場所を訪れ、写真を撮るのが好きなごく普通のサラリーマンです。当ブログでは主にフィルムカメラに関する知識をわかりやすく発信しています!
■フォトコンに多数受賞歴あり
■フォトマスター検定1級取得
■カメラ歴6年目

★撮影依頼やレビュー記事の作成や寄稿、被リンク依頼はお問い合わせフォームより承っています。