この記事では、シャッター速度の基本から撮影シーン別の目安まで詳しく解説していきます。

「なんか撮りたい写真と違うなあ」
「もっと躍動感ある写真が撮りたいなあ」
....と思ったときはありませんか?その悩み解決します。
そんなときはシャッター優先モード(Sモード)にしてシャッター速度をコントロールしましょう。
シャッター速度を変えることで、躍動感ある写真、夜景の幻想的な写真など様々な表現が可能になります。今回はシャッター速度別に撮影できる表現や作例を紹介します。
写真撮影において「シャッター速度」は非常に重要な要素の一つです。シャッター速度を適切に設定することで、被写体の動きをブレなく捉えたり、逆に意図的にブレを活かした作品を撮影できます。
シャッター速度とは?
シャッター速度とは、カメラのシャッターが開いている時間の長さを指します。単位は「秒」で表され、例えば 1/1000秒
のように記載されます。
シャッター速度の基本的な考え方
- 速いシャッター速度(1/500秒~1/4000秒) → 動きの速い被写体を止める(スポーツ撮影など)
- 遅いシャッター速度(1/30秒~数秒) → 光を多く取り込み、夜景撮影や動きを表現する(滝の流れなど)
撮影シーン別のシャッター速度の目安
1. 風景撮影(1/60秒~1/200秒)
風景撮影では、基本的にカメラを固定して撮るため、速いシャッター速度は不要です。三脚を使用すれば、さらに遅いシャッター速度(1/30秒以下)でも問題ありません。
ポイント
- 三脚を使う場合、シャッター速度を遅くしてISO感度を抑える
- 風で木々が揺れる場合は1/125秒以上を目安に設定する
2. ポートレート撮影(1/125秒~1/250秒)
人物撮影では、手ブレや被写体ブレを防ぐために1/125秒以上を目安に設定しましょう。動きが少ない場合は1/125秒、屋外で撮影する場合は1/250秒程度が適切です。
ポイント
- 手持ち撮影なら最低でも1/125秒以上
- 被写体が動く場合は1/250秒~1/500秒に設定
3. スポーツ・動体撮影(1/500秒~1/2000秒)
動きの速いスポーツや車などの撮影では、被写体ブレを防ぐために高速シャッターを使用します。
ポイント
- 一般的なスポーツ撮影では1/1000秒以上を推奨
- 車や飛行機などは1/2000秒以上で撮影
- 連写モードと組み合わせると効果的
4. 夜景・星空撮影(1秒~30秒)
夜景や星空の撮影では、長時間露光を活用して十分な光を取り込みます。三脚は必須です。
ポイント
- 夜景撮影では1~10秒程度の長時間露光を使用
- 星の軌跡を撮る場合は30秒以上
- 手ブレを防ぐために三脚とレリーズ(リモートシャッター)を使用
5. 滝や川の流れ(1/4秒~2秒)
水の流れを幻想的に表現するには、シャッター速度を遅くして撮影します。
ポイント
- 1/4秒~2秒で撮影し、滑らかな水の流れを演出
- NDフィルターを使用すると日中でも長時間露光が可能
6. 花火撮影(2秒~10秒)
花火の撮影では、長時間シャッターを開いて光の軌跡を捉えます。
ポイント
- 2秒~10秒で撮影し、花火の軌跡を綺麗に描写
- 三脚とリモートシャッターでブレを防ぐ
シャッター速度設定のコツ
1. 手ブレを防ぐ目安
手持ち撮影では、「1/焦点距離(mm)」のシャッター速度が目安になります。
- 50mmのレンズなら
1/50秒
- 200mmの望遠レンズなら
1/200秒
2. ISOとF値のバランス
シャッター速度を調整するときは、ISO感度とF値(絞り)とのバランスも考えましょう。
- シャッター速度が遅い → ISO感度を下げる、F値を小さくする
- シャッター速度が速い → ISO感度を上げる、F値を大きくする
3. マニュアルモードで細かく調整する
初心者の方は、最初は「シャッター優先モード(S/Tv)」を活用し、慣れてきたらマニュアルモード(M)で微調整を行うのがおすすめです。
シャッター速度別撮影例
シャッター速度:1/1000s以上
水しぶきや新幹線、飛行機などの速い乗り物の動きを止めることができます。人間の目と脳では処理できない一瞬の動きを止めることができるためカメラならではの表現が可能です。
気をつけたい点としてシャッタースピードが速くなるほど、光を取り込む量が少なくなる。画面が暗くなる、ノイズがのるなどに気を付けましょう。どうしてもシャッタースピードを速くしたいときは明るい大口径レンズを使用する。またはISO感度を上げることで対応しましょう。
撮影例)新幹線、飛行機、水しぶき、野鳥、、
シャッター速度:1/500s以上
動物や車窓から見える景色、運動会で子供を撮影する場合などは1/500s以上で撮影すればブレずに撮影することができます。日中の屋外で撮影すればISO感度も低く抑えられ画質の良い写真を撮ることができます。
撮影例)野鳥、動物、走る犬、電車の窓からの風景、子供のスナップ撮影、、
シャッター速度:1/8s~1s
シャッター速度は遅めになってくるためここからは普通に手持ち撮影するとほぼ確実にブレます。スローシャッターによる車や電車の流し撮りや夜の車の光跡を残したりと幻想的な写真に仕上げたい場合に使用します。
撮影例)電車や車の流し撮り、飛行機や車の光跡、川や滝などの水流、、
シャッター速度:4s~30s,B
シャッター速度はかなり遅めです。手持ち撮影では確実にブレてしまうため、三脚でカメラをしっかりと固定する必要があります。写真でしか味わえない別世界に入ったような幻想的な表現が可能です。満点の星空、花火、滝などの水流、車の光跡を撮影する場合に使用します。
撮影例)満点の星空、花火、滝などの水流、車の光跡、、
まとめ
カメラを始めたころはオートモードや絞り優先モードなどを使いがちであまり「シャッター優先モード」は敷居が高いイメージがあります。
ただ使えるようになると躍動感ある写真や流し撮りなど表現の幅がぐっとあがり上達に繋がります。是非一つ一つ試してみて下さいね。
撮影シーン別の目安シャッター速度
- 風景撮影 → 1/60秒~1/200秒
- ポートレート → 1/125秒~1/250秒
- スポーツ撮影 → 1/500秒~1/2000秒
- 夜景・星空撮影 → 1秒~30秒
- 滝・川の流れ → 1/4秒~2秒
- 花火撮影 → 2秒~10秒
まずは基本を押さえ、撮影シーンに応じた適切なシャッター速度を設定してみましょう!