『FUJICOLOR PRO 400H』をInstagramや他ブログ等の投稿を見てみると独特な淡い青色が乗っている爽やかで落ち着いた写りのあるフィルムの印象です。
ですが残念ながらフィルム需要の落ち込みにより現在はこの『FUJICOLOR PRO 400H』は35mmフィルムが2021年3月に、120mmフィルムが2022年3月に製造が終了しています。
お店やネット通販でも徐々に姿を見せなくなってきており、価格も値上がることが予想できます。
今回はそんな長年プロからアマチュアのカメラマンまで長く広く愛されてきた『FUJICOLOR PRO 400H』をデジタルでフィルム風にレタッチして再現してみましたので皆さんに紹介したいと思います。
今回デジタルでのフィルム風レタッチで参考にした本がこちらです。
嵐田さんの著書『デジタルでフィルムを再現したい』。
近年フィルム需要の落ち込みで販売中止になるフィルムや価格の高騰などからなかなかフィルムに手を出しにくくなっています。そんななかで気軽にデジタルで撮影した写真をフィルムで撮ったかのようにレタッチする手法やプリセットが紹介されています。
今回はこちらの本に付属されているLightroomプリセットをベースにレタッチを進めています。この記事を読んで気になった方は是非一読してみてくださいね(^-^)
FUJICOLOR PRO 400Hの特徴
『FUJICOLOR PRO 400H』はもともと海外向けに作られた富士フイルムの35mmカラーネガフィルム「FUJICOLOR PRO400」の代替品として国内販売されるようになったものです。
低彩度でやや青みがかった淡い色合いと優れた粒状性が特徴的です。感度ISO400で幅広い撮影シーンに使用されています。
FUJICOLOR PRO 400Hの作例
写真共有サイトFlickrからFujicolor pro400Hで撮影された作品を紹介します。全体的に青みが買っているのが特徴ですね。彩度は低めで落ち着いて見ていられます(^-^)
FUJICOLOR PRO 400H風レタッチに挑戦
それではさっそくレタッチに挑戦していきます!!
今回レタッチに使用する素材はこちら。
長崎県佐世保市に観光に行った際に撮った港の写真です。
まずはベースプリセットで一気にフィルム風に変身させます。
このプリセットに変換するだけでかなりフィルムに近づきました(^-^)
ベースのプリセットを適用した後に基本補正を同じくlightroomを使って補正します。
全体的に明るかったので露光量を下げて、シャドウを上げました。
青い海と空が肝となる写真なので、カラーミキサーのブルーの調整を行いました。
色相をグリーンに寄せつつ、彩度は下げて落ち着いた雰囲気を目指しました。
グリーンも色相をブルーよりに寄せます。
色温度を下げ、色被り補正もグリーンを乗せて全体的にもう少し青くします。彩度が依然として高く感じたので少し下げました。
フィルム特有の粒状感を出すために粒子をプラス側にさらに上げました。
そして完成したのがこちらです。
どうでしょうか。パッと見た感じ『FUJICOLOR PRO 400H』で撮影した写真に見えなくはないかなあ(;'∀')
他にもいろんな写真で『FUJICOLOR PRO 400H』風のレタッチを試してみましたのでご覧ください。
おわりに
今回は『FUJICOLOR PRO 400H』が販売中止になったということで、デジタルで再現を試みてみました。個人的には初めてにしては上手くレタッチできたのではないかと感じています。本家のフィルムを大事にしつつもデジタルでレタッチしながら遊ぶのも楽しいですね!
最後に今回フィルムレタッチの参考にした本を紹介して終わりたいと思います(^O^)/