富士フィルム

シグマとタムロンのXマウント用レンズまとめ:最高のコスパと高品質を実現

今回は富士フィルムXマウント用のサードパーティーレンズについて紹介。

以前はFUJIFILMのXマウント用のサードパーティーレンズが少なかったですが、タムロンやSIGMAがXマウントに参入することで、多数のレンズが登場しました。

Xマウントを使っている人にとっては非常に嬉しい話ですね。(*'▽')

特に、これまでソニーのEマウント用のレンズを多く開発していたタムロンが、富士フイルムのXマウントにも参入したことは驚きでした。今後もタムロンからは続々とレンズが登場すると思われますので、目が離せません。

今回はサードパーティーレンズを多く展開しているタムロンとシグマが現在発売しているXマウント用のレンズ一覧と特徴について紹介したいと思います。

サードパーティーレンズって何?

サードパーティーレンズ」を理解する上で知らなければいけないのが、「純正レンズ」です。「純正レンズ」とは、NikonやCanon, SONYといった、ボディと同じメーカーが製造しているレンズのことを言います。
サードパーティーレンズは、そんな「純正レンズ」ではないレンズ製造専門のメーカーが出しているレンズのことを言います。
例えばSIGMAと言うレンズメーカーは、NikonやCanonやSONYなどカメラメーカーが製造するカメラに合わせたレンズをそれぞれに製造しています。

サードパーティー製レンズは、比較的安価でありながら、高性能なレンズが多く存在しています。かつては単に安価な代替品という印象があったサードパーティー製レンズですが、現在では高い解像力を追求した製品が多数登場しており、注目を浴びる存在となっています。

シグマやタムロンをはじめとする各メーカーは、純正レンズと遜色のない性能を持つレンズを次々と開発しています。

Xマウントで使えるタムロンレンズ一覧

TAMRON 18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXD (Model B061)

画像引用:https://www.tamron.com/jp/consumer/lenses

 

2022年に発売された標準ズームレンズ「17-70mm F/2.8 Di III-A VC RXD」は、35mm判換算で25.5〜105mm相当の4.1倍ズームを実現しました。

このレンズは、ワイドな風景や被写体に近づきにくいシーンなど、さまざまな撮影シーンで使用できる汎用性を持ち、全域で開放絞り値がF2.8通しである点は世界初です。明るく鮮明に撮影することができ、TAMRON独自の手ブレ補正機構「VC機構」と組み合わせることで、より暗い場所でも安定した撮影ができます。

さらに、AIテクノロジーが用いられたVC機構は、動画撮影時でも手ブレ補正効果が発揮され、静止画だけでなく動画撮影にも適しています。全長は119.6mm、重さは530gと軽量で、ミラーレスカメラのアウトドアや旅行などのアクティブな撮影にも最適なレンズです。

TAMRON 17-70mm F/2.8 Di III-A VC RXD (Model B070)

画像引用:https://www.tamron.com/jp/consumer/lenses

TAMRONが初めてXマウントレンズをリリースした2021年に登場したのが「18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXD」です。

このレンズは、35mm判換算で27~450mm相当のズーム比を誇り、16.6倍という驚くべき性能を持っています。

このレンズは、自在な焦点距離だけでなく、高速で正確なフォーカスを可能にするリニアモーターフォーカス機構(VXD)を搭載しています。この機能により、画角に入ったものでもピントが合わなかったというミスを減らし、撮影時の決定的瞬間を逃しません。

さらに、このレンズは光学性能にも優れており、4枚の異常低分散ガラスを含むレンズを使用して、広角から超望遠まで全域において諸収差を抑制しています。さらに、BBAR-G2コーティングにより、フレアやゴーストを抑えており、逆光時や光源がある撮影でも、クリアな描写が楽しめます。

このレンズは、幅広い被写体を撮影したいが、荷物は軽く、快適に撮影したいという要望を叶えてくれる1本です。

150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXD (Model A057)

画像引用:https://www.tamron.com/jp/consumer/lenses

望遠ズームレンズ「150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXD」は、2022年に発売されました。

このレンズは、35mm判換算で225〜750mm相当の超望遠域をカバーし、動物や野鳥、スポーツ、天体など、通常の望遠ズームレンズでは遠すぎて撮影が困難な被写体も、大きく緻密に描写することができます。

現在、Xマウントのレンズで500mm(換算750mm)の超望遠域を撮影できるのは、このレンズと純正の「フジノンレンズ XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR」の2本だけです。

「150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXD」は、純正レンズよりもワイド端での開放値がF5とわずかに明るく、ワイド側での撮影が多い人におすすめです。

重量は2kgを切る1710gで、全長は209.9mmとコンパクトで、手首を大きく回転させないズーミングが可能なズームリングの回転角も75°となっています。

被写体との距離が変わりやすい野鳥や動物、スポーツ撮影でも、ストレスなくスムーズな画角変更が行えます

また、手ブレ補正機構VCが手持ち撮影をサポートしています。超望遠撮影では微細なブレも顕著に表れるため、強力な手ブレ補正が必要です。

「150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXD」は手ブレ補正機構を搭載し、ブレを抑えて動物の毛並みや植物の葉脈などのディテールまで描写することができます。

さらに、流し撮り専用のモードも搭載されており、背景を流して躍動感のある写真撮影ができます。

11-20mm F/2.8 Di III-A RXD(Model B060)

Tamronが2023年春に発売予定の最新レンズは「11-20mm F/2.8 Di III-A RXD」で、35mm判換算で16.5〜30mm相当の広角ズームレンズです。

APS-Cセンサー搭載のXマウントにおいて、超広角域をカバーしたズームレンズが少ないため、本レンズはダイナミックな風景や星景から街中スナップまで幅広く楽しめるでしょう。

また、最短撮影距離が0.15m、最大撮影倍率が1:4(0.25倍)で、広角端11mmでも被写体にぐっと近づいた撮影が可能です。超広角レンズ特有のパースペクティブを活かした、ワイドマクロも楽しめます。遠景も近景も、雄大な風景と独特な世界観を描写する1本となります。

Xマウントで使えるシグマレンズ一覧

18-50mm F2.8 DC DN | Contemporary

画像引用:https://www.sigma-global.com/jp/lenses/

SIGMAから初めてのAPS-Cサイズのミラーレス専用ズームレンズ、18-50mm F2.8 DC DN | Contemporaryが登場!

このレンズは、35mm判換算で27-75mmの便利なズーム域、F2.8の明るさでボケ表現も楽しめ、最新の光学設計技術によりシャープな描写が可能です。

最短撮影距離は12.1cm、最大撮影倍率は1:2.8であり、コンパクトな撮影システムを活かした自由な撮影が可能。また、ステッピングモーターを使用した俊敏で静粛なAFは動画撮影にも最適です。軽量な撮影機材は、手持ちやジンバル撮影など、様々なスタイルにも対応します。

ショートフランジバック構造とカメラ側の光学補正機能を利用した設計、最新の光学技術によるレンズ枚数の最小化、そしてSIGMA唯一の生産拠点である会津工場が製造する3枚の高精度グラスモールド非球面レンズによって、非常に小型軽量なレンズを実現しています。

コンパクトで軽量な撮影システムによって、撮影の醍醐味を存分に楽しむことができます。

16mm F1.4 DC DN | Contemporary

画像引用:https://www.sigma-global.com/jp/lenses/

SIGMAはこれまで、広角から望遠まで明るい単焦点レンズを提供してきました。

2016年に発売された30mm F1.4 DC DN | Contemporaryは、高い光学性能とF1.4の明るさを実現するために、最新の設計技術や素材選択、動画撮影への対応、カメラ内収差補正機能への対応など、あらゆる点で挑戦して製品化されました。
同様に、この16mm F1.4 DC DN | Contemporaryも、最新の設計技術を用い、F1.4の明るさと高い光学性能を実現しながら、カメラ内収差補正機能にも完全対応しています。

13群16枚のレンズ構成に、特殊ガラスを多数採用して諸収差を抑え、絞り開放でも高い解像力を実現。また、動画AFに対応する光学設計とステッピングモーターの採用により、オートフォーカスによる自然なフォーカスワークが可能です。さらに、マウント部にシーリングなど、簡易防塵防滴構造も備えています。



23mm F1.4 DC DN | Contemporary

画像引用:https://www.sigma-global.com/jp/lenses/

SIGMA 23mm F1.4 DC DN | Contemporaryは、35mmフィルム換算で35mm相当の使いやすい画角に加え、大口径F1.4の明るさと高い描写力を備えたレンズです。

光学系には、SLDガラス3枚と非球面レンズ2枚を含む10群13枚の贅沢な構成を採用し、鮮明でシャープな写真を実現し、開放から優れた解像力を発揮し、さらに絞りを開けることで美しいボケ表現も可能です。

手のひらサイズのコンパクトなデザインで、ミラーレスカメラの特性を生かした豊かな描写力を楽しむことができます。また、フレアやゴースト対策も入念に施されており、逆光環境でもクリアな撮影が可能です。

30mm F1.4 DC DN | Contemporary

画像引用:https://www.sigma-global.com/jp/lenses/

SIGMA 30mm F1.4 DC DN | Contemporary は、ショートフランジバックを使って小型軽量化を実現し、カメラのバランスを考慮して設計されています。フォーカス群の設計にも配慮し、動画撮影でもスムーズなオートフォーカスを実現しています。

焦点距離が50mm、F1.4の明るさを持つ単焦点レンズは、人間の視野に近い画角を持ち、被写界深度が浅く開放を生かしたポートレートやテーブルフォト、また絞りを絞って被写界深度を深くしたスナップや風景写真など、写真の基本的な撮影方法を楽しむことができるため、昔から「標準レンズ」として親しまれています。

56mm F1.4 DC DN | Contemporary

画像引用:https://www.sigma-global.com/jp/lenses/

最後にご紹介するのは、中望遠レンズの56mm F1.4です。35mmフルサイズ換算では84mmとなり、まさにポートレート撮影に最適な焦点距離となっています。

このレンズは大口径のF1.4を採用しており、そこから生まれる大きなボケ感が被写体に立体感を与えます。



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おわりに

富士フィルムのXマウントは、その高画質な写真と使いやすさから、多くのカメラ愛好家に支持されていますが、純正レンズは高価であるため、多くの人々にとって手が出しにくいという方も多いのではないでしょうか。

よりお手頃な価格でスペックも純正に引けを取らないサードパーティーレンズを皆さんも一度検討してみてはどうでしょうか(*'▽')

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Takuro

フィルムカメラオタク|28歳|大阪在住
主に休日にフィルムカメラを片手にいろんな場所を訪れ、写真を撮るのが好きなごく普通のサラリーマンです。当ブログでは主にフィルムカメラに関する知識をわかりやすく発信しています!
■フォトコンに多数受賞歴あり
■フォトマスター検定1級取得
■カメラ歴6年目

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