皆さんは上の写真のようなレーザー光線の入った写真を見たことありませんか。今回はこのレーザービームを写真に入れる撮影方法について紹介します。アマチュアへっぽこカメラマンによる解説ですのでその点ご了承ください。本格的にマスターしたい方はプロのカメラマンが発信している情報を参考にしてください。 よろしくです。
レーザービームの正体
レーザービームの正体は車のヘッドライト、テールライトや電車の前照灯などの光源です。カメラのシャッターを開いている間にフレーム内をこの光源が通ることによってレーザービームのようなかっこいい線が入ります。
撮影に必要なもの
撮影に必要なものは以下のものになります。
カメラとレンズ
言わずもがなですが、カメラとレンズは必要です。
三脚
レーザービームの撮影では長時間シャッターを開けっぱなし(シャッターを長押しの状態)のため、カメラが少しでも動いてしまうとブレた写真になってしまいます。カメラが動かないようにするために三脚が必要になります。
レリーズ
こちらは必ず必要というわけではありませんが、あればとても便利です。レリーズとはシャッターを押すリモコンのことです。カメラ本体のシャッターボタンを押すことで、カメラ本体がブレることを防いでくれます。必ず必要ではないと言ったのは、カメラの設定でタイマーなどを使えばレリーズの代用も可能です。シャッターを押す時にカメラが動かないことが重要になってきます。また後述しますが、タイマーだとシャッターを押したいと思った瞬間に押せないので、狙いたい瞬間を確実に狙うのであればレリーズを使用することをお勧めします。
レーザービームの撮影方法
レーザービームの撮り方を紹介します。
事前準備
まずレーザービームの元になる車などが通っている場所を決めます。なるべく交通量の多い場所の方が沢山レーザービームを入れることができます。交差点や帰宅ラッシュ時を狙うのがおすすめです。
次に三脚とカメラを設置して構図を決めます。
注意点として歩行者や車の通行の邪魔にならないように気をつけてください。
カメラの設定
手振れ設定をOFFに
カメラ内に手ぶれ補正機能がある場合はオフにしてください。手ぶれ補正は手持ち撮影などブレが発生する時にブレを抑える機能になるので、そもそも三脚で固定されている時は、誤作動を起こして逆にブレる可能性がああります。
撮影モードをSモードかMモードにする
次に撮影モードをマニュアルモードかシャッター優先モードにしましょう。慣れていない方は初めはシャッター優先モードから始めてもいいかもしれません。シャッター優先はシャッター速度のみ自分で設定し、他のF値やISO感度はカメラ側で自動で設定してくれます。
いざ撮影開始
初めはシャッタースピード10秒くらいで始めてみましょう。
撮影した写真を見て白飛びしすぎている(明るすぎる)場合はシャッタースピードを短くする。
逆に暗すぎる場合は光の量が足りていないので、シャッタースピードを長めに変更して、光をより多く取り込むように調整しましょう。
マニュアルモードでの撮影でも同様に初めはシャッタースピード10秒くらいで設定。F値は8〜11くらいで、ISO感度はオートに設定してみましょう。
F値は小さくしすぎると、全体にピントが合わないため、これくらいの値が無難です。逆に大きすぎると、光の回折現象で逆に画質が落ちることがあるので注意が必要です。
ISO感度は低い方が良いとされていますが、出来上がり写真で高くなりすぎる場合は、シャッタースピードをもっと長くしたり、F値を小さくするなどしましょう。ISO感度は高いほど、ノイズが乗りやすい写真となります。
上手く撮るコツ
1.写真枠内に車などの光源が入る前にシャッターを押し、フレームから出た後でシャッタを切る。
これを行うことで、流れるようなレーザービームを撮ることができます。逆にフレーム内の途中からボタンを押すと途切れた線ができてしまいます。
2.バスなど大きめの光源が来るタイミングを待とう。
普通車のような光跡でも十分かっこいい写真が撮れますが、バスなどの大型車がきた時はより迫力のあるレーザービームにすることができます。
Sony ILCE-7RM3+E17-28mm/F10/1/14s/ISO100
Sony ILCE-7M2+E28-75mm/F14/5s/ISO100
3.複数のレーザービーム写真を重ね合わせてより迫力を出す。
レーザービームを応用した多重露光を紹介します。こちらは複数の同じ構図のレーザービーム写真を重ねることで、より迫力のある写真に仕上げることができます。
おわりに
今回はレーザービームの撮り方を紹介しました。カメラとレンズ、三脚が有れば意外と簡単にレーザービームを撮ることができます。ぜひ皆さんも試してみてください。