今回は写真の構図について紹介します。 構図とは主役となるものを引きたて、魅力的に魅せるための画面構成のことです。 特にイメージ撮影や物撮りなどの静物写真で役に立つ基本の構図を紹介します。 知っている構図があったり、これは知らなかったなあなど皆さんのお役に立てればうれしいです。 この記事で紹介している構図は主にテーブルフォトや物撮り撮影をメインに紹介しています。 他にも風景やスナップ撮影で使える構図は下記の記事で紹介していますので良ければそちらも参考にしてみて下さいね!
日の丸構図
初心者の方が使いがちな構図で、人によっては「ダメな構図の典型」と呼ばれることもありますが、主役となる被写体のすべてをフレームの中に入れ込むため全景を説明するのに非常に向いています。商品説明や物撮りなどで使ってほしい構図です。
分散構図
分散構図はイメージフォトによく使われている構図です。主題となる被写体が小さくて複数個あったり、同じような形で構成されているものに活用できます。ひとつのものを明確に目立たせたい場合は主題の面積を大きくしたり、主役の色が他の色に比べて目立つようにしましょう。
一点集中構図
一点集中構図は日の丸構図とよく似ていますが、主役となるものがそこまで印象強く見せたくないなど少し控えめにしたい場合に活用できます。中心部分ですべての形を入れ込むのではなく、端に寄せたり、切り取ったりすることで主役の強調を抑えます。余白部に他のものを入れ込んで脇役もある程度目立たせるようにします。
三分割構図
三分割構図は縦、横それぞれ3分割した線を活かした構図でこのライン上に主題が乗っているとバランスのとれた写真となります。定番の構図になります。
くの字構図
くの字構図は3つのモノがあるときによく使います。曲がった部分を使い、遠近感を出すことができます。画面いっぱいにくの字を入れると遠近感をより出すことができますが、かえって平凡な印象になることもあるためフレームの途中から始点と終点を迎えることでより印象的な写真に仕上がります。
対角線構図
対角線構図は対角線上に被写体を並べる構図です。遠近感を演出することができ、被写体の個数に限りがないため、たくさんの小物をスッキリ見せたいときに活用できます。 被写体が2つしかない場合でも遠近感を感じることができます。広角レンズを使用すると手前は大きく、奥は小さく映りより遠近感を出すことができます。
直線構図
直線状に主題となるものを配置します。 活用しやすくよく使用される構図です。直線のもつストレートさを活かして、かわいいものや甘いテイストの被写体を使用するときに緊張感を加えることができバランスの良い構図になります。対角線上に直線を引くのも良いです。
三角構図
三角構図はフレームのなかに三角の形をつくり、バランスよく見せる構図です。 リズム感のあるアクティブな印象に仕上げたいときに使うと便利な構図です。被写体が奇数個でも偶数個でもどちらでも使用することができます。
円形構図
円形構図は被写体となるものの形が不揃いな場合に便利な構図です。 中心部から円周を描くように被写体を配置したり、中心部から放射線状に被写体を並べたりして構図を決めます。撮影するときに中心点と円を意識して撮影すると良いでしょう。
S字曲線構図
S字曲線構図は曲線の持つ柔らかさを活用した構図です。 丸い被写体がメインになりますが、長細い箱などを撮影する場合にも曲線を取り入れないかデザインしてアイテムを考えるとテーブルフォトがより楽しくなると思います。 今回はテーブルフォトでちょっと意識するだけで写真が見違えるようによくなる構図を10選紹介しました。 知っている構図も知らなかった構図もこれからの写真撮影に活かしていけば上達すること間違いなしです。是非活用してくださいね!