レンズから光を受け取るイメージセンサ。
カメラでもっとも重要な部分といってよいでしょう。今回はよく耳にするイメージセンサについて解説したいと思います。
イメージセンサーは大きく3つに分かれる
イメージセンサのサイズはカメラによって異なりますが、主に3つのサイズに分類することができます。
・35㎜判フルサイズ(約36×24㎜)
・APS-Cサイズ(約23.4㎜×16.7㎜)
・マイクロフォーサーズ(約17.3㎜×13㎜)
Canon公式サイトより引用
一般的にサイズが大きくなるほど、画質が良くなりますが、その分ボディやレンズが大きく、重たくなります。
またよく耳にする焦点距離○○mmという数字もイメージセンサのサイズによって、切り取れる画角が異なっており注意が必要です。
35mm判換算とは
レンズには焦点距離があり、焦点距離が短いほど広い範囲(画角)を撮影でき、長いほど狭い範囲(画角)を撮影することができます。
同じ焦点距離でもイメージセンサのサイズによって映る範囲(画角)が異なり、フルサイズを基準に小さいサイズであれば、狭い範囲の画角になります。つまりセンサーが小さいほど、望遠の効果が高まります。
Canon公式サイトより引用
家電量販店などのカメラコーナーで焦点距離の記載がある場合、一般的に35㎜判換算された焦点距離の表示がされているはずです。
この35㎜判とはフルサイズの画角を基準にして焦点距離を掲載しています。フルサイズ以外のセンサーサイズの換算は以下の通りです。
センサーサイズ | レンズの焦点距離 | 倍率 | 35㎜判換算時焦点距離 |
フルサイズ | 50mm | ー | 50mm |
APS-C | 50mm | 約1.5倍 | 75mm |
マイクロフォーサーズ | 50mm | 約2倍 | 100mm |
イメージセンサーサイズが大きいことのメリット、デメリット
メリット
①ボケ量が大きくなる。
イメージセンサのサイズが大きくなると、ボケる量が大きくなり、撮影の幅が広がります。
フルサイズ機で撮影した写真 APS-C機で撮影した写真
Sony公式サイトより引用
②諧調表現が豊かになる。
イメージセンサのサイズが大きいほど、1画素に当たる光の面積が大きくなり明暗差が大きいシーンでも白飛びや黒つぶれの少ない写真が撮れます。
フルサイズ機で撮影した写真 APS-C機で撮影した写真
Sony公式サイトより引用
③暗いシーンでも綺麗。
イメージセンサのサイズが大きいほど、光を取り込む量が多くなるため、ノイズの少ない綺麗な写真を撮ることができます。
フルサイズ機で撮影した写真 APS-C機で撮影した写真
Sony公式サイトより引用
デメリット
①カメラやレンズが大きく、重たい
カメラやレンズの設計上どうしてもイメージセンササイズが小さいものに比べて大きくなりやすいです。
②価格が高い
フルサイズ機は性能が良い分、カメラ本体の価格が高いです。現在のフルサイズカメラの相場は、だいたい20~30万円程度となっています。
おすすめフルサイズミラーレス一眼カメラ
ソニー α7Ⅲ
有効約2420万画素35mmフルサイズ裏面照射型CMOSセンサーと、新世代の画像処理エンジンBIONZX(ビオンズエックス)を搭載し、常用ISO感度最高51200(静止画拡張時ISO50-204800)の広い感度域やα7II比で最大1.5段分の画質向上、約15ストップの広ダイナミックレンジを実現。さらに、色再現性をより高め、人物撮影における肌色や、鮮やかな花などを自然な印象で描写します。
キャノン EOS RP
キヤノンのフルサイズEOS史上、最小・最軽量を達成。「デュアルピクセルCMOS AF」とミラーレス専用設計のRFレンズの駆動制御を最適化し、最速0.05秒の高速AFを実現。バッテリー・カードを含めても約485gという軽さ。そして、カメラのコンパクト化をどこまでも追求しました。機能や性能をけっして妥協することなく。完成したのは、いつでも持ち歩ける、EOS RPという新たなフルサイズです。
ニコン Z5
上位モデルと同等の高い防塵・防滴性能、堅牢性など高い信頼性を誇ります。最大5.0段分のボディ内手ブレ補正とISO100~51200の広い常用感度域で、ノイズを抑えた高画質で撮影できます。「瞳AF」「動物AF」など、動く被写体に強いAFモードも搭載しています。
おわりに
今回はカメラのイメージセンサーについて解説しました。
やはりセンサーサイズが大きければ大きいほど高性能でありますが、その分値段が高くなったり、重たくなるデメリットもあります。
自分がカメラに求めるポイントと照らし合わせながらより良いカメラの選択ができると良いですね。
最後までご覧いただきありがとうございました。