今回はモノクロフィルム「NEOPAN 100ACROSⅡ」で撮影した写真と富士フィルムX-E4に搭載されているフィルムシミュレーション「ACROS」で撮影した写真を撮り比べてみました。
アナログとデジタルそれぞれの良さを感じることができました。撮影した作例を交えて紹介したいと思います。
モノクロフィルムの「NEOPAN 100 ACROSⅡ」とは
富士フィルムのモノクロフィルムの定番商品です。
独自の新技術である「Super Fine-Σ 粒子技術」を採用することにより,ISO100 感度の黒白ネガフィルムとしては,世界最高水準の粒状性を実現するとともに,粒子の並びが良く,豊かな階調と合わせて大伸ばしプリントでも一段と滑らかで,かつシャープな質感描写が得られます。初代のACROSは2018年に出荷終了されてしまいましたが、多くの販売継続の声を受け、新製品ACROS IIが復活しました。
「NEOPAN 100 ACROSⅡ」の作例
フィルムカメラNikonFEにNikkor50mmF1.4を取り付けて撮影しました。
天気は初夏を感じさせるカラっと涼しい撮影日和でした。
チンチン電車として有名な阪堺電車。モノクロにすることで昭和、大正時代にタイムスリップしたかのように錯覚します。
阪堺電車でも割と新しめの車両が来ました。太陽の反射でフロントがテカっているのも表現できています。
助け合いの傘。いいですね。
モノクロで撮影すると看板もかっこよく映えます。
鳩が2匹。フィルム写真なので、いい構図が決まるまでシャッターを何度も切れないのが良いところですかね。かといって近づきすぎると鳩が逃げそうなので、そっと近づいてパシャリ。
ACORSSⅡはフィルムの粒状感が少ないのが特徴。滑らかさが他のフィルムにくらべてあるように感じます。
X-E4フィルムシミュレーション「ACROS」で撮り比べてみた
愛用の富士フィルムX-E4のカメラも持参していたので、比較にと撮り比べてみました。
フィルムシミュレーションはもちろん「ACROS」に設定して撮影しています。
カメラ内の設定はこちら。
フィルムシミュレーション:アクロス(ACROS)
グレイン・エフェクト:OFF
カラークローム・エフェクト:OFF
カラークローム ブルー:OFF
ホワイトバランス:AUTO(雰囲気優先)
ダイナミックレンジ:AUTO
Dレンジ優先:OFF
トーンカーブ:H0 S0
シャープネス:0
高感度ノイズ低減:0
明瞭度:0
フィルムカメラで撮影した時と同時間に撮影しています。
やはりデジタルカメラで撮影した方が、ダイナミックレンジが広くて黒つぶれが少なく滑らかな印象があります。
もうすこしコントラストを高めて、メリハリ感をつけてもいいかも?(^^;
滑らかではありますが、トーンが単調で眠たくなってしまっている感があります。
総じてモノクロフィルムで撮影したかのような写真と同じ感覚を味わうことができました。設定をシャドーをプラスにして、グレインを足すことでより本家のネオパンACORSSⅡに近づけることができるのではないかと思いました。
おわりに
今回はモノクロフィルム「NEOPAN 100ACROSⅡ」で撮影した写真と富士フィルムX-E4に搭載されているフィルムシミュレーション「ACROS」で撮影した写真を撮り比べてみました。
実際にフィルムで撮影した写真はどことなくなつかしさや空気感が伝わるような写真に仕上がりそれが本家「NEOPAN 100ACROSⅡ」で撮影する楽しさに繋がっています。
また機会があれば買い足して使用したいと思います。
それではまた!
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